防災防災

上富良野町は富良野盆地の北部に位置し、東に十勝岳連峰の主峰十勝岳、上ホロカメットク山、富良野岳、西に夕張山系の夕張岳、芦別岳に囲まれています。そこから流れる川がつくった南の平坦地は富良野盆地へと続いています。この地に暮らす私たちにとって、普段は恵みをもたらし、ときに災いを引き起こす自然との共生を考えていくことは、豊かで安全な未来づくりに不可欠です。

上富良野町の防災対策

現在の科学技術では、自然を完全に制御して災害が起こらないようにすることはできません。上富良野町では「減災」の視点で人命を失わないことを第一とし、町や防災関係機関が行う「公助」とともに、町民一人ひとりが自らや家族の安全を確保する「自助」、遭難時の支え合いや避難所での共同生活などを円滑に行うための地域での「共助」のどれもが欠くことのできない重要な柱になります。

活火山の十勝岳

十勝岳は活火山であることから、火口内に影響する程度の突発的な噴出現象が発生する可能性があります。自治体などの指示に従って火口付近など危険な地域には立ち入らないでください。
火山が噴火した際には、さまざまな火山災害現象が起こる可能性があります。なかでも、噴石(火山弾)や火砕流・火砕サージ、融雪型火山泥流などは生命への危険が大きく、早急な避難が必要となる現象です。これらの危険性を認識し、普段からハザードマップで災害の予想区域を確認しておきましょう。

風水害

上富良野町には富良野川をはじめ、ベベルイ川やヌッカクシ富良野川、デボツナイ川などたくさんの河川が流れています。また傾斜のある山が近いことから豪雨・豪雪・強風・洪水などによってさまざまな気象災害・土砂災害が起こる可能性があります。 北海道や気象台など災害情報を得られる環境を整えておき、迅速に対応できるよう心がけましょう。

富良野断層帯

富良野断層帯は、富良野盆地の西縁及び東縁に位置する活断層帯です。富良野盆地の西縁と芦別山地の境界付近に位置する富良野断層帯 西部と、富良野盆地の東縁とその東側の丘陵の境界付近に位置する富良野断層帯東部からなります。全体が1つの区間として活動する場合、マグニチュード 7.2 程度の地震が発生する可能性があります。 地震は事前に発生を知ることができません。地震による建物の倒壊や家具の転倒を避けるため、耐震化を図ったり、緊急地震速報を受け取ることができるようにするなど、日頃からの備えがとても重要になります。

戸別受信機について

上富良野町では、全戸に戸別受信機を貸与しています。また、月曜日から金曜日までの毎日午後7時55分頃から防災行政無線による「防災かみふらの 行政だより」を放送しています。災害時及び防災訓練等においては必要の都度、放送をしています。 おくやみ放送(通夜・葬儀等のお知らせ)の申込みがあった場合は、臨時放送として休日においても希望により次の時間帯において放送を行います。(午後0時10分・5時10分・7時55分)